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結論から先に言うと、いろいろツッコミどころはあるものの、ここ最近見た映画の中で一番好きかもしれないです。
「町田くんの世界」とは?
安藤ゆきさん作の同名漫画を映画化したものです。
「町田くんの世界」はアナログで不器用、勉強も運動も不得意ながら、周囲の人間から愛される男子高校生・町田くんの日常を描く物語。
町田くんは、勉強が苦手です。 運動も苦手です。 けっしてイケメンではありません。
町田くんは、人が好きです。 そして、周りの人も、町田くんが好きです。 老若男女問わず愛されています。
町田くんは、みんなに優しいです。 でも、「みんなに優しい」は、ときに残酷でもあります。
そんな町田くんとその周辺の人々の日常を淡々と描くコメディであり、ファンタジーでもあり、寓話でもある。 そんな感じの漫画です、たぶん。
興行的には厳しそうだったが…
公開3週目か4週目くらいに観に行きました。
すでに1日1回のみの上映となっていて、上映館も多くはなかったように記憶しています。 土曜日か日曜日のどちらかの夕方だったと思いますが、お客さんは私を入れて5、6人といったところでした。
興行的には厳しいのかなという印象を受けました。
評判も微妙だったが…
映画を観に行くかどうかを判断する際に Yahoo!映画などのレビューを参考にすることがあります。 「町田くんの世界」の場合もそうでした。
でも評判は微妙でした。
原作とイメージが違う
そんな評価が目につきました。
キャスティングは豪華だったが…
岩田剛典、高畑充希、前田敦子、池松壮亮、佐藤浩市、松嶋菜々子…
キャスティングは、かなり豪華と言っていいと思います。 ただし、対象的に、主役の二人はまったくの無名でした。
また、主役以外の役者さんのうち生徒役を演じた方については、失礼ながら制服姿が厳しい感じがしました。
ラストはトンデモだったが…
ラストの展開は賛否あると思います。
Yahoo!映画のレビューでは「メリー・ポピンズ」という風にも評されていました。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、まあ、「メリー・ポピンズ」と聞いてイメージするようなことが起こります。
一応、伏線はあったものの、唐突感は否めませんでした。 正直言って、「無理矢理盛り上げる展開に持って行った?」といったような印象すら受けました。
それでも愛すべき「町田くんの世界」
と、ここまで書くと、全然ダメな映画のような印象を与えてしまったかもしれません。
でも、じつは、今年観た映画(と言っても 10 本くらいですが)の中では、上位 3 本に入るくらい好きです。 原作とイメージは違うし、キャスティングも首を傾げるし、展開も強引なんだけど、観てよかったって言える作品でした。
ここからは、この映画の良かったところを挙げていきたいと思います。
主役の二人の初々しさと成長
素人(もしくは素人同然)の俳優をメインキャストに据えたのには、監督の狙いがあったと思います(芸能界の力関係だったら知りませんけど)。
(更新中)
俳優さんがなんかイキイキしてる
撮り方が上手いだけかもしれませんし、私の勘違いかもしれませんが、俳優さんがイキイキとしているように感じました。 とくに池松壮亮さんは気合が入ってるように見えました。
映画オリジナルの役で、しかも原作には似たタイプの登場人物すらいません。 正直なところ、原作ファンの目線から見ると微妙な役なんですが、それだけに、ある意味、映画化にあたっての肝となる役でした。
池松さん演じる男性を追えば、この映画で監督が伝えたかったことがわかるかもしれません。
観終わったあとの多幸感
エンディングに関しては、かなりトンデモな部類だと思います。 もちろん原作の終わり方とも違います。
でも、不思議と腹は立ちませんでした。
(更新中)
おわりに
この監督の映画をもっと観てみたいと思いました。
さっそく Amazon Prime で探してみたいと思います。